汗ばむ陽気の今日、桐朋学園大学教授で 桐朋音楽教室部長をつとめられています、
村上弦一郎先生をお迎えして ピアノ公開レッスンが行われました。
少し右側に押しながら弾くとメロディがはっきり出せるとのご指導。
おしくらまんじゅうの要領で体を右寄りにすると良いのだそうです。
スラーとはドイツ語で、ボーゲン ザッツ。ひと弓で。
レガートは、全部の音の強さを同じにするのではなく、全部音の強さを違わせて弾くとのこと。
確かにピアノの弦の長さは全部違いますね。
今日はショパン エチュードで受講する方が多かったのですが、
この作品集は、ある意味で作曲の勉強の為に書かれているそうです。
その発想や観点より、どこに曲の特徴があるかを考えましょうと。
I.K.さん。ドビュッシー 夢 他。
この作品はオペラ座の怪人に歌われたメロディが出て来る、
つまりオペラのアリアのように歌うとイメージが掴みやすいとのこと。
S.R.さん。バッハ インベンション 8番 他。
コピーの楽譜で弾いていたのをさっと取り上げて裏向きにされて、
メロディが逆行しているのが透けて見えると、曲の面白さに気付かせて下さいました。
全楽章を暗譜で演奏されたのには、村上先生も感服されていました。
音楽のフィーリングが、先生と一致されているように感じました。
時折、先生が弾いて下さる模範演奏がとてもナイーブで幻想的で、
美しく繊細な音色は 村上先生ならではのものと感じました。
先生、長時間熱心なご指導を ありがとうございました。
またお聞き下さいました皆様、ありがとうございました。