本日、桐朋学園大学教授の、村上弦一郎先生によります公開レッスンが行われました。
今日のお話は「音程の響きについて」と「器楽曲=合奏形態」の
2つが一貫したテーマのように思いました。
第1部
H.K.さん。クーラウ ソナチネ 作品55-3。
クーラウってどんな時代の人?
その頃の作曲家はどこで仕事をしていたの?と音楽史のお話から始まり、
合奏形態になっている曲の分析までをアプローチ。
T.Y.さん。ベートーヴェン ソナタ 作品31-2 、1楽章 、 他。
協和音程の響きから不協和音程に進んでいくさまを、
ストーリー性を持って説得されました。
国民楽派の曲って、理性的でロマンティックですね。
先生の幻想的な模範演奏、とっても素敵でした。
日曜日って普通の日じゃないから、次々と面白い和声が出て来るんですって!
フォーレは、フランス近代音楽の先生。先生という立場で、複雑なポリリズムを
どうすればいいか考えてごらん? と問題提起されていると思って!
S.S.さん。ベートーヴェン ソナタ 作品31-2 1楽章。
ベートーベンの音楽は、全てが「歓喜」(=第9交響曲)に向かって行くという
お話が印象的でした。
テキストの冒頭に、ベートーベンの自筆譜が載っていて、
この楽譜は構想図で、ここから合奏曲にもピアノ曲にも、どちらでも生み出すことができるベートーヴェンの底知れぬ能力が見えてくると、説明して下さいました。
村上先生、長時間の熱心なご指導、ありがとうございました。